タグ遊びそのいち(仮)メモ

登場人物たち

空代さん( @aksrtmg )

仕事は、空の色を塗ること。
されど手元には、鉛筆しかなかった。
色鉛筆でも何でもない、本当に本当の鉛筆だ。
因みに、何の嫌がらせか、6Bばかり山のようにある。
白梟に乗って、一生懸命に空を灰色に塗りつぶす。
あまりの広さに、仕事の果ては未だ見えず。

椅子さん( @stargazergarden )

かつて白梟を空代さんに渡した、古の魔法使い。
無茶な仕事を命じられた空代さんが鉛筆を握りしめて立ち尽くす姿があまりに哀れで見ていられなくなって、大切な使い魔を渡す決心をした。
かつての空の色を知る数少ない者。
あのけばけばしい極彩色の空の方が良かったのか、今の灰色の空が良かったのか、その心の中は本人にしかわからない。

羽街さん( @tomatosumisow )

赤い旗の翻る城壁を巡回する警官。
かつては城壁の赤い旗には外出危険の意味があった筈なのに、何故か今は他の色の旗を見かけなくなった。
空が灰色のグラデーションのため、暗い場所ではガス灯の光が頼り。
ふと思う、ガス灯とは何だったろう。
自分の思考が不気味になって思わず仰いだ空に、白梟が舞っていた。

肖さん( @sefialecy )

ガス灯の整備と研究が仕事。
謎の燃料、ガスで燈るガス灯は、灰色の空に覆われた街を明るく照らすのには必要不可欠だ。
ガス灯が煤けてきたときには綺麗に清掃しつつ、謎の燃料、ガスを調べていく。
しかしそもそもこのガス、どこから供給されているのだろう?
配管を辿りたいのは山々ながら、赤い旗の翻る城壁まで行くと、いつも警官に追い返されてしまうのだ。

ねんどさん( @szmjr )

古の賢者の一人で、街を覆うシェルターを作り出した張本人。
興味のないことにはとことん興味がないので、シェルターを作った結果生じたあれこれの不便は他の魔法使いたちが頑張る羽目になった。
しかしそれでも唯一、賢者と呼ばれるのは、それだけ街を覆うシェルターが必要だったから。
空に色が塗れるのは、空に天井があるからである。

ネタバレ

この世界は実は、文明が一度発達したは良いものの、産業廃棄物の処理が追い付かなくて、有害な極彩色スモッグが立ち込めるようになってしまったどこぞの都市が舞台。
スモッグをシャットアウトし、更にはガス灯の燃料にする魔法を編み出したのが古の賢者たるねんどさん。
極彩色スモッグは視覚にも悪いので、目に優しい単色でシェルターの天井塗ろうかって話になったときに巻き込まれたのが不憫担当空代さん。
最初ははしご使えばいいじゃんってなってたけど、それはあんまりだよって言って白梟を渡したのが古の魔法使いの一人、椅子さん。実は椅子さんも重鎮の一人で、スモッグが晴れた暁には城壁の旗の色を染め変える仕事が待っている。
さて、城壁の旗は今は赤い。外が危険だから赤い。住民が外に出ないように警官(羽街さん含む)が巡回している。しかしそれでも世界の謎を解き明かそうと、肖さんみたいな学者さんがたまに外に出ようとして止められてる。
なお、一応魔法と科学が入り乱れていて長寿族と短寿族も入り乱れていて、一般人の寿命はやっぱりあまり長くなくて世代交代進んでるから世界の謎が謎になって…みたいな感じ。

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