魔法の紅茶屋さん。
ほんのちょっとだけ、幸せを後押しする紅茶を売ってくれる。
例えばハッピーな気分になる紅茶。
例えば身体をポカポカさせる紅茶。
本当はもっと物騒な紅茶も作ることができるけど、それに何の意味がある?
古の魔導書を解析して、魔道具に使えるよう落とし込むのが仕事。
例えば、宙を浮かぶ湯沸ポットだとか。
例えば、重さを感じない鞄だとか。
ちょっとした便利が形になれば、それがいい。
だって、文明が滅ぶのは三度で十分だ。
ワニ皮をワニ革に加工している職人。
どんな魔法を使って加工しているのか、ほかの職人とは一線を画する大きさの革を納品することで有名。
また、納品された革は魔法とも大変相性が良く、大きなワニ革鞄を持つ魔法使いは結構多い。
和をこよなく愛する作家。
執筆の息抜きは羽箒を眺めること。
茶道の講師をしており、和ネタを快く提供してくれる友人から貰った、大切な羽箒だ。
最近、その友人が、珍しく紅茶をマイブームにしているという。
なんでも、とある紅茶屋さんの紅茶がとても良いのだとか。
遺跡出土物を扱う博物館の学芸員。
お気に入りは、輸送にかかわったと思われる機械群。
特に、機関車、それもディーゼル機関車を語らせると余裕で数時間は語れるという。
しかしながら毎度不思議なのは、何故そんな発達した文明が、綺麗な状態で遺跡から出てくるのだろうか。
最近家が寂しくなったので、うさぎを飼い始めた司書さん。
魔導書でも何でも、とにかく純粋な紙の本が滅多に見られなくなって、そんなレア本を求めているうちに今の仕事に就いていた。
ただ、やはり紙の本は保管が難しいため、この前全部職場に寄付したという経緯を持つ。
追記:天体観測が趣味。
たまごやき専門屋台を営んでいる。
いろいろな卵、いろいろな味付けで作られるたまごやきは本当に種類が多く、何故か本来卵が食べられないはずの動物や人間までも引き付けるという魔性のたまごやき屋さん。
どこぞの紅茶屋さんとは魔法の師匠が同じという噂もある。
ペットショップの従業員で、自身も蛇を飼っている。
この前、ウサギを買っていったお客さんに、おススメな紅茶屋さんの話を聞いた。
お礼に、ペットも食べられるたまごやきを売る屋台の話をした。
今度、一緒に博物館へと出かける予定である。