占星術(コンポジット)で創作小説を占う
コンポジットチャートは、2つのネイタルチャートの中間点から作られる「関係性そのもの」のチャートです。シナストリーが「AとBの相互作用」を見るのに対し、コンポジットは「AとBの関係性という第三の存在」を一つのチャートとして読みます。
二人のキャラクターが出会うことで生まれる「関係性」にはどんな性質があるのか、その関係は周囲からどう見えるのか、どこに向かっていくのか——関係性自体を主人公として捉える視点を与えてくれます。
シナストリーとの違い
| シナストリー | コンポジット | |
|---|---|---|
| 見るもの | AとBの相互作用 | 「A+Bの関係」という第三者 |
| 視点 | AからB、BからAへの影響 | 関係性そのものの性質 |
| わかること | 惹かれ合う理由、摩擦ポイント | 関係の目的、外から見た印象 |
| 使い分け | 二人の内側のダイナミクス | 関係が持つ意味、社会的な立ち位置 |
両方使うと関係性をより立体的に把握できます。
わかること
- 関係性の本質、核となるテーマ
- 二人でいるときの雰囲気、周囲からの印象
- 関係が目指す方向、共通の目標
- 関係における課題、乗り越えるべきもの
- 関係が社会に与える影響
- 関係の感情的なトーン
- 関係が成長する方向性
必要なもの
- 2つの日時(キャラA・Bの誕生日、作品A・Bの完成日など)
- 場所(それぞれのチャート用)
- コンポジットチャート作成ツール(中間点を自動計算してくれるもの)
具体的なやり方
-
2つの日時を用意する
コンポジットを見たい二者の日時を準備します。キャラ同士なら両者の誕生日、作品同士なら完成日や公開日。
-
コンポジットチャートを作成する
ツールに両方の日時を入力すると、各天体の中間点を計算してチャートを生成してくれます。手計算も可能ですが、ツールを使う方が楽です。
-
ネイタルと同じように読む
出来上がったチャートは、一人の人物のネイタルを読むのと同じ要領で読みます。太陽は関係の本質、月は感情面、ASCは外から見た印象、といった具合に。
-
関係性に当てはめて解釈する
「太陽が蠍座8ハウス」なら「この関係は変容と深い絆がテーマ、秘密を共有する」といった形で、関係性の特徴として読み解きます。
コンポジットで見るポイント
| 見る場所 | 関係性において意味すること |
|---|---|
| 太陽(サイン・ハウス) | 関係の本質、核となる目的、二人でいる意味 |
| 月(サイン・ハウス) | 関係の感情的トーン、安心感、情緒的な絆 |
| ASC | 関係の第一印象、周囲から見た二人 |
| MC | 関係の社会的立場、公的な顔 |
| 水星 | 関係におけるコミュニケーションの質 |
| 金星 | 関係の愛情表現、美意識、楽しみ方 |
| 火星 | 関係のエネルギー、行動パターン、衝突の仕方 |
| 土星 | 関係における責任、制限、長期的な課題 |
| ノード軸 | 関係の成長方向(北)、持ち込んだもの(南) |
ハウス別・関係性のテーマ
コンポジットの太陽がどのハウスにあるかで、関係の中心テーマがわかります。
| ハウス | 関係のテーマ |
|---|---|
| 1ハウス | 自己表現、存在感。「二人でいること自体」が目的 |
| 2ハウス | 価値観の共有、物質的な安定。共同の財産を築く |
| 3ハウス | コミュニケーション、学び合い。会話が中心の関係 |
| 4ハウス | 家庭、帰属。「ホーム」を作る関係 |
| 5ハウス | 創造性、楽しみ、恋愛。一緒に何かを生み出す |
| 6ハウス | 日常、奉仕。共に働く、支え合う関係 |
| 7ハウス | パートナーシップ。対等な関係、結婚向き |
| 8ハウス | 変容、深い絆。秘密の共有、魂レベルの繋がり |
| 9ハウス | 探求、冒険。共に成長し、世界を広げる |
| 10ハウス | 社会的達成。公的なパートナー、キャリア関係 |
| 11ハウス | 友情、理想。同志的な繋がり、未来を語る |
| 12ハウス | 無意識、カルマ。言葉にならない深い縁、秘密の関係 |
創作での活用例
例1:カップリングの「関係性」を設定する
キャラA(1月15日)とB(7月20日)のコンポジットを出す。太陽が牡羊座4ハウス、月が蟹座7ハウス。「この関係は"家族になること"がテーマ。感情的にはパートナーシップを強く求めている」と読める。二人の物語は「家族を作る/取り戻す」方向に動かすと自然。
例2:ライバル関係の性質を探る
主人公とライバルのコンポジットを見る。火星が1ハウスで強調、土星がスクエア。「この関係はエネルギッシュで競争的、でも制限や試練がつきまとう」と読める。単なる敵対ではなく、互いを高め合う宿命のライバル関係として描ける。
例3:シリーズ作品の「関係」を見る
本編Aとスピンオフ作品Bのコンポジットを取る。太陽が9ハウス、木星が強い。「この二作品の関係は"世界を広げる"ことにある」と解釈。スピンオフは本編の世界観を拡張する役割、と位置づけられる。
例4:「二人の関係」を擬人化する
コンポジットチャートを「関係性」というキャラクターとして読む。ASCが獅子座なら「この関係は華やかで目立つ」、月が蠍座なら「感情面は深く執着がある」。関係性自体をキャラ設定するような発想で、物語の核を掴む。
LLMと一緒に読む
コンポジットは「関係性をひとつのチャートとして読む」という独特な視点が必要です。LLMに解釈を手伝ってもらうと理解が深まります。
やり方
- 下記のツールで両者のデータを入力し、コンポジットを計算
- 出力されたテキストをLLMに貼り付け
- 「この関係性の特徴を教えて」と質問
プロンプト例
以下は私の小説のキャラクターAとBのコンポジットチャートです。「二人の関係性」をひとつの存在として捉えたとき、どんな性質を持つ関係なのか、関係のテーマや目的は何か、物語にどう活かせるか教えてください。
[ここにテキストデータを貼り付け]
コンポジットチャートは Astro.com で作成し、天体の位置を書き出してLLMに渡すのがおすすめです。
参考リンク・ツール
- Astro.com - Extended Chart SelectionでComposite Chartを選択
Tips
- シナストリーで「相互作用」を、コンポジットで「関係の本質」を見ると立体的に把握できる
- コンポジットの太陽ハウスが、その関係の「舞台」を示す
- 土星が強い関係は長続きしやすいが、重さも伴う。創作では試練を乗り越えるドラマに
- コンポジットの月が傷ついている(ハードアスペクト多い)と、感情面で苦労する関係
- ノード軸は「この関係が何を学ぶために存在するか」を示す。物語のテーマに直結
- 「関係性」を一人のキャラクターだと思って読むと、解釈しやすい