占星術(イレクション)で創作小説を占う
イレクショナル占星術(択日占星術)は、「何かを始めるのに最適な日時を選ぶ」ための占星術です。ネイタルやトランジットが「与えられた日時を読む」のに対し、イレクションは「望む結果を得られる日時を探す」という逆向きのアプローチを取ります。
創作においては、作品の公開日、イベント参加日、告知のタイミング、さらにはキャラクターの誕生日設定などに活用できます。「この日に公開した作品はどんな性質を持つか」を意図的に選べるのがイレクションの魅力です。
トランジットとの違い
| トランジット | イレクション | |
|---|---|---|
| 目的 | 特定の日の運勢を読む | 最適な日を選び出す |
| 視点 | 「この日はどうなる?」 | 「いつがベスト?」 |
| 基準 | 作品のネイタルに対する影響 | その日時自体のチャートの質 |
| 使い分け | 日程が決まっている場合 | 日程を選べる場合 |
わかること・できること
- 公開・頒布に適した日時
- 告知・宣伝に適した日時
- イベント参加の吉日
- 執筆開始に適した日時
- キャラクターに与えたい性質を持つ誕生日
- 避けた方がいい日時
必要なもの
- 候補となる期間(「来月中のどこか」「このイベント前後」など)
- 目的(公開、告知、イベント参加など何をしたいか)
- チャート作成ツール(候補日のチャートを複数出して比較)
具体的なやり方
-
目的と候補期間を決める
まず「何を」「いつ頃」したいかを明確にします。「来月中に新作を公開したい」「年内のどこかでイベント参加」など。
-
基本的なNGを除外する
下記の「避けたい配置」に該当する日を候補から外します。特に水星逆行、月のボイドタイムは最初にチェック。
-
候補日のチャートを出す
残った候補日のチャートを作成します。時間も選べる場合は、ASCや月の位置を調整できます。
-
チャートの質を比較する
下記の「良いチャートの条件」を参考に、どの日が最も目的に合うか比較検討します。
-
最終決定する
完璧なチャートは滅多にないので、「まあまあ良い」レベルで決断します。現実的な制約(締め切り、自分の予定など)とのバランスも大切。
良いチャートの条件
■ 基本的に望ましい配置
| 条件 | 意味 |
|---|---|
| 月がワクシング(満ちていく) | 新月→満月の期間。物事が成長・拡大しやすい |
| 月が良いサインにある | 牡牛座、蟹座、射手座、魚座は吉。蠍座、山羊座は注意 |
| 月と他天体が良いアスペクト | トライン、セクスタイルが多いと安定 |
| ASCのルーラーが強い | ASCの支配星が良い位置・アスペクトにある |
| 木星・金星が角(アングル)に | 1, 4, 7, 10ハウスにあると吉 |
| 目的に合ったハウスが強調 | 公開なら3・10ハウス、創作なら5ハウスなど |
■ 目的別のポイント
| 目的 | 強調したいハウス・天体 |
|---|---|
| 作品の公開・発表 | 3ハウス(発信)、10ハウス(社会的評価)、水星 |
| イベント頒布 | 2ハウス(収入)、7ハウス(対人)、金星 |
| 告知・宣伝 | 3ハウス、水星、ASC |
| 執筆開始 | 5ハウス(創造)、3ハウス(書くこと) |
| 長く読まれる作品 | 土星が良い位置、不動宮の強調 |
| 話題性・バズ | 天王星のアスペクト、活動宮の強調 |
避けたい配置
| 配置 | 理由 | 深刻度 |
|---|---|---|
| 水星逆行 | コミュニケーション、発信のトラブル | ★★☆ |
| 月のボイドタイム | 「何も始まらない」時間帯 | ★★☆ |
| 月がワニング(欠けていく) | 新しいことより終わらせることに向く | ★☆☆ |
| 火星・土星が角(アングル)に | 障害、遅延、困難 | ★★☆ |
| 月と火星・土星のハードアスペクト | 感情面でのトラブル | ★★☆ |
| ASCのルーラーが逆行・傷ついている | 物事がスムーズに進みにくい | ★★☆ |
深刻度は目安。★★★は絶対避けたい、★☆☆は気にしすぎなくてもOK。
月のボイドタイム
ボイドタイムとは
月が現在のサインで最後のアスペクトを形成してから、次のサインに入るまでの時間帯。数分〜数時間〜丸一日以上と長さは様々。「何も成立しない」時間とされ、新規の重要な行動は避けるのが基本。
創作での扱い
公開や告知の開始時刻がボイドタイムに入らないようにする。ただし、「目立たずひっそり出したい」場合は逆に利用する手も。カレンダーサイトやアプリでボイドタイムを確認できます。
創作での活用例
例1:Web公開日を選ぶ
来月中に新作を公開したい。水星逆行期間と月のボイドタイムを除外し、残った候補から「月が牡牛座で木星とトライン」の日を発見。3ハウスに金星があり、発信に良さそう。この日の夕方(ボイド前)に公開を決定。
例2:イベント参加日の吉凶を比較
5月と11月、どちらのイベントに出るか迷っている。両日のチャートを比較。5月は月がワクシングで7ハウスに金星(対人◎)、11月は土星がASCにスクエア(重い)。5月を選択。
例3:キャラクターの誕生日を逆算する
「社会的に成功するキャラ」を作りたい。MCに太陽、10ハウスに木星が入る日を探す。4月15日がその条件に合い、牡羊座太陽で行動力もある。この日を誕生日に設定。
例4:告知ツイートの時間を決める
公開日は決まっているが、告知の時間は選べる。その日のうちで月がボイドに入る前、かつASCが双子座(コミュニケーション向き)になる時間帯を選んで投稿。
LLMと一緒に使う
候補日のチャートを複数出して、LLMに比較してもらうと判断しやすくなります。
やり方
- 候補日のチャートをそれぞれ作成し、天体位置を書き出す
- LLMに「作品公開に適しているのはどちらか」と質問
- 比較ポイントを教えてもらいながら判断
プロンプト例
以下は新作小説の公開候補日A・Bのチャートです。Web公開して多くの人に読んでもらいたい場合、どちらの日が適しているか、それぞれの長所・短所と合わせて教えてください。
[候補日A]
[天体位置を貼り付け]
[候補日B]
[天体位置を貼り付け]
参考リンク・ツール
Tips
- 完璧なチャートは存在しない。「致命的なNGがない+目的に合った強調がある」で十分
- 時間まで選べる場合は、ASCと月の位置を調整できるので選択肢が広がる
- 水星逆行を過度に恐れない。「見直し」「再公開」には向いている
- 月のサインは数日で変わるので、週単位で選べるなら活用
- 現実的な制約(締め切り、体調、イベント日程)が最優先。星に振り回されすぎない
- 「この日に出した作品はこういう性質を持つ」と捉えると、創作のモチベーションになる