宿曜占星術で創作小説を占う
宿曜占星術(しゅくようせんせいじゅつ)は、インド占星術を起源とし、中国・日本で発展した占術です。月の位置を27の「宿」に分け、生まれた日の宿から性格や運勢を読み解きます。空海が日本に伝えたとされ、戦国武将も合戦の日取りや人事に活用したと言われています。
宿曜の最大の特徴は、非常に精緻な「相性理論」を持っていること。27宿の組み合わせごとに「栄親」「友衰」「安壊」「危成」「命」「業胎」という6種類の関係が定義されており、キャラクター同士の関係性を設定するのに絶大な威力を発揮します。
わかること
- キャラクターの基本的な性格、気質
- キャラ同士の詳細な相性(6種類の関係)
- 因縁の関係、宿命のライバル
- 恋愛・友情・敵対など関係性の質
- 相性の「距離」による親密度の違い
必要なもの
- 生年月日(宿の算出に)
- 宿曜の早見表またはWebツール
27宿一覧
27宿はそれぞれ独自の性格を持ちます。ここでは簡潔なキーワードで紹介します。
| 宿 | 読み | キーワード |
|---|---|---|
| 昴宿 | ぼうしゅく | 上品、美意識、プライド高い |
| 畢宿 | ひっしゅく | 堅実、粘り強い、職人気質 |
| 觜宿 | ししゅく | 知的、口達者、策略家 |
| 参宿 | さんしゅく | 華やか、行動的、目立つ |
| 井宿 | せいしゅく | 計算高い、慎重、裏表 |
| 鬼宿 | きしゅく | 霊感、創造性、不思議な魅力 |
| 柳宿 | りゅうしゅく | 情熱、執念、粘着質 |
| 星宿 | せいしゅく | 華やか、自信家、リーダー |
| 張宿 | ちょうしゅく | 社交的、演出上手、見栄っ張り |
| 翼宿 | よくしゅく | 努力家、地道、晩成型 |
| 軫宿 | しんしゅく | 完璧主義、潔癖、神経質 |
| 角宿 | かくしゅく | 正義感、まっすぐ、融通利かない |
| 亢宿 | こうしゅく | 反骨精神、孤高、信念 |
| 氐宿 | ていしゅく | 温厚、人望、調整役 |
| 房宿 | ぼうしゅく | 穏やか、家庭的、包容力 |
| 心宿 | しんしゅく | 二面性、魅力的、移り気 |
| 尾宿 | びしゅく | 意志が強い、負けず嫌い、戦士 |
| 箕宿 | きしゅく | 自由、反骨、型破り |
| 斗宿 | としゅく | 信念、求道者、孤独 |
| 女宿 | じょしゅく | 努力家、野心、上昇志向 |
| 虚宿 | きょしゅく | 理想主義、ロマンチスト、空想 |
| 危宿 | きしゅく | 好奇心、冒険、波乱万丈 |
| 室宿 | しっしゅく | 行動力、破壊と創造、カリスマ |
| 壁宿 | へきしゅく | 誠実、堅実、縁の下の力持ち |
| 奎宿 | けいしゅく | 知性、芸術、繊細 |
| 婁宿 | ろうしゅく | 温和、協調性、商才 |
| 胃宿 | いしゅく | 負けず嫌い、開拓者、猪突猛進 |
6種類の相性関係
宿曜の真骨頂は相性理論です。27宿の組み合わせは以下の6種類に分類されます。
| 関係 | 特徴 | 創作での活用 |
|---|---|---|
| 命 | 同じ宿。魂の双子、深い理解、依存 | 運命的な出会い、双子設定、分身 |
| 業胎 | 前世からの因縁。強烈に惹かれる、カルマ | 宿命の相手、前世からの約束、輪廻もの |
| 栄親 | 最良の相性。発展、協力、幸福 | 最高のパートナー、幼馴染、盟友 |
| 友衰 | 友情の関係。楽しいが深まりにくい | 気の合う仲間、軽い友情、悪友 |
| 安壊 | 危険な相性。惹かれるが破滅を招く | 禁断の恋、宿敵、破滅的な関係 |
| 危成 | 緊張関係。刺激的だが対立しやすい | ライバル、切磋琢磨、緊張感ある関係 |
距離による相性の強弱
同じ「栄親」でも、27宿の配置上の距離によって「近距離」「中距離」「遠距離」に分かれ、関係の質が変わります。
| 距離 | 特徴 | 創作での解釈 |
|---|---|---|
| 近距離 | 影響が強い、密接、逃れられない | 運命的、濃い関係、依存しやすい |
| 中距離 | バランスが良い、程よい距離感 | 安定した関係、長続きする |
| 遠距離 | 影響が薄い、緩やかな関係 | あっさりした縁、疎遠になりやすい |
「近距離の安壊」は最も危険で破滅的、「遠距離の栄親」は良い関係だが薄い——といった読み方ができます。
創作での活用例
例1:「安壊」で禁断の恋を描く
主人公Aの宿を調べ、「安壊」の関係になる宿をヒロインBに設定。惹かれ合うが、一緒にいると互いを破滅させる——この宿命を軸に物語を組む。「本当は離れるべきなのに」という葛藤が生まれる。
例2:「業胎」で前世からの因縁
主人公とライバルを「業胎」の関係に設定。前世から続く因縁、何度生まれ変わっても出会う運命——ファンタジーや転生ものと相性抜群。「なぜかこいつには負けたくない」という理由の説明になる。
例3:「栄親」で最高のバディ
探偵と助手、勇者と賢者など、最高のコンビを「栄親(近距離)」に設定。一緒にいると互いが成長し、発展する関係。息の合った掛け合い、補い合う能力——という設定に説得力が出る。
例4:「危成」でライバル関係
主人公とライバルを「危成」に。緊張感があり刺激的だが、対立しやすい。互いを高め合うが、いつ敵になるかわからない——少年漫画的なライバル関係にぴったり。
例5:チーム内の人間関係を設計
5人パーティの相性をすべて宿曜で設定。AとBは「栄親」で最高のコンビ、AとCは「安壊」で惹かれるが危険、BとCは「友衰」で気楽な友人——複雑な人間関係が自然に生まれる。
Webで宿を調べるツール
- 宿曜秘宝協会 - 生年月日から宿を算出、相性も
LLMと一緒に使う
宿の性格や相性の解釈を深めたいとき、LLMに相談できます。
プロンプト例
宿曜占星術でキャラクターの宿を「鬼宿」に設定しました。「霊感・創造性・不思議な魅力」がキーワードのようですが、この宿の詳しい性格特性と、ミステリー小説の探偵役として描く場合の強み・弱み、成長の方向性を教えてください。
プロンプト例(相性)
主人公Aは「参宿」、ヒロインBは「心宿」で、宿曜では「安壊(近距離)」の関係です。惹かれ合うが破滅を招く危険な相性とのことですが、恋愛ものとして描く場合、どんな展開やドラマが考えられますか? ハッピーエンドに持っていくための物語上の工夫もあれば教えてください。
Tips
- 宿曜の最大の強みは「相性理論」。キャラ関係の設計に最も向いている占術
- 「安壊」は創作では美味しい関係。禁断の恋、宿敵、破滅——ドラマの宝庫
- 「業胎」は転生もの、輪廻、前世設定と相性抜群
- 同じ関係でも「近距離」「遠距離」で濃さが変わる。使い分けると深みが出る
- 27宿すべてを覚える必要はない。Webツールで調べればOK
- 複数キャラの相性を一覧表にすると、人間関係の全体像が見えて便利
- 戦国武将も使った占術——歴史ものや戦記ものとも相性が良い