占星術(シナストリー)で創作小説を占う
シナストリーとは、2つのネイタルチャートを重ね合わせて「相性」を読む手法です。一方の天体がもう一方のどの位置に重なるかを見ることで、二者の関係性の質、引かれ合うポイント、摩擦が生じやすい部分などがわかります。
創作では、キャラクター同士の相性、作品同士の関係、そして作者と作品の縁を読むのに使えます。「なぜこの二人は惹かれ合うのか」「なぜ自分はこの作品を書いているのか」といった問いに、星の配置が手がかりを与えてくれます。
わかること
- キャラクター同士の相性、惹かれ合う理由
- 関係性における役割分担(リードする側、支える側など)
- 摩擦が生じやすいポイント、喧嘩の種
- お互いに与え合う影響
- 作品同士の相乗効果、シリーズとしてのまとまり
- 作者と作品の縁、なぜこれを書くのか
- 作者が作品から受ける影響
必要なもの
- 2つの日時(キャラA・Bの誕生日、作品A・Bの完成日、作者の誕生日と作品の完成日、など)
- 場所(それぞれのチャート用。わからなければ同じ場所でOK)
- チャート作成ツール(シナストリー機能があるもの、または2つのチャートを並べて比較)
具体的なやり方
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2つのネイタルチャートを用意する
比較したい二者のチャートをそれぞれ作成します。キャラ同士なら両者の誕生日設定、作品同士なら両者の完成日や公開日で。
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チャートを重ねる(または並べる)
シナストリー機能のあるツールなら、内側に一方、外側にもう一方を表示できます。なければ2つのチャートの天体位置を書き出して比較します。
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アスペクトを確認する
一方の天体が、もう一方の天体とどんな角度を取っているかを見ます。特に太陽、月、金星、火星同士のアスペクトが重要。
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ハウスオーバーレイを確認する
Aの天体がBの何ハウスに入るか、を見ます。「Aの太陽がBの7ハウスに入る」なら、AはBにとってパートナー的な存在、といった読み方。
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関係性を解釈する
下記の一覧を参考に、二者の関係性の特徴を読み解きます。
重要な天体の組み合わせ
| 組み合わせ | 意味 |
|---|---|
| 太陽 × 太陽 | 本質同士の関係。同じサインなら共感、スクエアなら刺激し合う |
| 太陽 × 月 | 最重要。太陽側がリード、月側が受け止める。結婚相性の定番 |
| 月 × 月 | 情緒的な共鳴。同じサインなら安心感、衝突するサインならすれ違い |
| 金星 × 火星 | 恋愛・性的な引力。金星側が惹かれ、火星側が追いかける |
| 金星 × 金星 | 美意識・価値観の一致。趣味が合う、一緒にいて楽しい |
| 水星 × 水星 | コミュニケーションの相性。話が合う、思考パターンの相性 |
| 火星 × 火星 | エネルギーの衝突または協力。スポーツ的な競い合い |
| 土星 × 太陽/月 | 土星側が制限・責任を与える。重いが成長を促す関係 |
| 冥王星 × 太陽/月/金星 | 強烈な変容。運命的だが、支配的になることも |
| ノード × 個人天体 | カルマ的な縁。過去生からの繋がり(という設定に使える) |
アスペクト別の関係性
| アスペクト | 関係性への影響 |
|---|---|
| コンジャンクション(0°) | 一体化、強い結びつき。良くも悪くも影響が大きい |
| トライン(120°) | 自然な調和、楽な関係。努力なしに通じ合える |
| セクスタイル(60°) | 協力しやすい、お互いを活かせる。程よい距離感 |
| スクエア(90°) | 摩擦、緊張。ぶつかるが、そこから成長も生まれる |
| オポジション(180°) | 引き合うが対立。補い合えるか、分裂するか |
ハウスオーバーレイの意味
「Aの太陽がBの◯ハウスに入る」= AはBの人生のその領域に影響を与える、という読み方。
| ハウス | Aの天体がここに入ると… |
|---|---|
| 1ハウス | Bの自己認識・外見に影響。強い存在感を与える |
| 2ハウス | Bの価値観・財産に関わる |
| 3ハウス | Bとの日常会話、知的交流が活発に |
| 4ハウス | Bの家庭・内面に深く入り込む。家族的な関係 |
| 5ハウス | 恋愛・創造性・楽しみの領域。ロマンチックな関係に |
| 6ハウス | 日常・仕事・健康に関わる。実務的なパートナー |
| 7ハウス | 対等なパートナー、鏡のような存在。結婚相性◎ |
| 8ハウス | 深い絆、変容、共有。セクシュアルな引力、秘密の関係 |
| 9ハウス | 思想・冒険・学びを共有。一緒に成長できる |
| 10ハウス | 社会的な関係、キャリアに影響。公的なパートナー |
| 11ハウス | 友人、仲間、理想の共有。同志的な関係 |
| 12ハウス | 無意識、秘密、カルマ。言葉にならない深い縁 |
創作での活用例
例1:カップリングの相性を深掘りする
キャラAは3月20日生まれ(魚座)、キャラBは9月23日生まれ(乙女座)。シナストリーを見ると、Aの太陽がBの太陽とオポジション(180°)。正反対だからこそ惹かれ合う、補い合う関係性。Aの金星がBの8ハウスに入っていて、深い情緒的・肉体的な絆がテーマになりそう——とキャラ設定に活かせる。
例2:なぜこの作品を書いているのか探る
自分(作者)の誕生日と、作品の完成日でシナストリーを取る。作品の太陽が自分の12ハウス(無意識)に入っている。「この作品は自分の無意識に働きかけている、自分でも気づいていない部分を癒すために書いているのかも」と気づく。
例3:シリーズ作品同士の関係を見る
既刊Aと新刊Bのシナストリーを取る。Bの木星がAの太陽にトライン。「Bを出すことでAも拡大する、相乗効果がある」と読める。同時に並べて宣伝すると効果的かもしれない。
例4:「運命の出会い」の設定を作る
運命的な出会いを描きたいカップリングのシナストリーで、ノードと太陽がコンジャンクション、冥王星と金星がスクエアになるような誕生日を逆算して設定。「前世からの縁で、愛し合うが破壊的でもある」という関係性に説得力が出る。
LLMと一緒に読む
シナストリーは見るべきポイントが多く、全体像を把握するのが大変。LLMに整理してもらうと読みやすくなります。
やり方
- 下記のツールで両者のデータを入力し、シナストリーを計算
- 出力されたテキストをLLMに貼り付け
- 「この二人の関係性を創作に活かしたい」と伝えて質問
プロンプト例(キャラ同士)
以下は私の小説のキャラクターAとBのシナストリーです。二人の関係性の特徴、惹かれ合うポイント、摩擦が生じそうなポイントを、キャラ設定や物語展開に活かせる形で教えてください。
[ここにテキストデータを貼り付け]
プロンプト例(作者×作品)
以下は私(作者)と私の作品のシナストリーです。なぜ自分がこの作品を書いているのか、この作品を書くことで自分にどんな影響があるのか、星の配置から読み解いてください。
[ここにテキストデータを貼り付け]
占星術計算ツール — シナストリーに対応。2つの日時を入力して、アスペクト一覧をテキストで出力できます。
参考リンク・ツール
Tips
- まずは太陽×月、金星×火星の関係から見る。これだけでも関係性の核がわかる
- ハードアスペクト(スクエア、オポジション)があるカップルほど物語が動く。摩擦=ドラマ
- 「良い相性」ばかりだと平和すぎて話が転がらないことも。あえて緊張を入れる
- 誕生日を後から決める場合、欲しい関係性からアスペクトを逆算するのも手
- 同じサイン同士は共感しやすいが馴れ合いにも。対向サインは刺激的だが疲れることも
- シナストリーは「相性が良い/悪い」を決めるものではなく「関係の質」を知るツール