「……フェイ、貴様何をしている。」
「うわぁ、ひっどいな~、リュージュ。
別にあれがボクだって限らないのに!」
「あんな特徴的な話し方をする神が他にいるか。」
「いるかもしれないじゃん。
ってか、本来、そういうのボクの管轄とは限らないじゃん!
もっと他に誰かいなかったのかなぁ?」
「悪ふざけしそうで、神な奴が、か?
自分はこの話し方だから無理だと断られた。
全く神様っぽくない話し方の神を求めていたらしいぞ。」
「んじゃ、アシュレイとかどうよ?
アシュレイ、聞かれなかった?」
「リュージュに同じく、断られましたぁ。」
「話し方的には、ヘタレなアシュレイはぴったりだと思ったんだけどなぁ。」
「ヘタレだから、無理矢理話を進められないだろうって事でアウトだったらしいですぅ。」
「……なるほど。」
「……確かに。」
「ふえぇ、お二方とも酷いですぅ!
……恨まれずに済んだので、在り難かったですけどね。」
「さらっとそういう事を言うかなぁ。
んじゃ、他に誰が残ってたっけ?
リューンとジュランの双子?」
「双子だと話が長くなりそうだったから却下されたそうだ。」
「んじゃ、リピカ!」
「どうやって喋れない方にあんなシーンを演出させるんですかぁ。」
「むむぅ。」
「カミサマの威厳ゼロで、ノリと勢いだけで大それた事ができそうなのはフェイだけだと思いますですぅ。」
「……いい加減にして欲しい所だがな。
悪戯大魔神?」
「ボクは単なる悪戯好きの妖精だってば!」
「それもまた、自称なんですよねぇ。」
「……。」